日本でハーフ/ダブルの子どもを育てる際の、専門家からのアドバイス

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日本でハーフ/ダブルの子どもを育てる際の、専門家からのアドバイス

日本でハーフ/ダブルの子どもを育てる際の、専門家からのアドバイス

2021-12-03

どんなご家族にとっても、子どもを育てるのはとても大変なこと。ですが日本は海外と比べてサポート制度が整っていない場合も多く、特にハーフ/ダブルのお子さんをもつご両親はは色々と問題に直面してしまうケースもあります。

日本にはある集団に属する人を「ウチ」、それ以外の人間を「ソト」とする考えがあります。この社会構造は、結束力の強いコミュニティや人間関係を築くのに役立つ一方で、グループに属さない人をアウトサイダーのように感じさせてしまうこともあります。

日本人と外国人の親のもとに生まれた子どもたち(伝統的には「ハーフ」と呼ばれていますが、これを軽蔑的だと捉える人も増えています)にとって、こうした「ウチとソト」文化は学校に馴染もうとする際の大きなハードルとなってしまいます。

今回ケアファインダーでは、テンプル大学の准教授であり、東京でカウンセリングを行っているダリユシュ・スコブロインスキー氏に、日本の学校生活でハーフの子どもたちが直面しやすい問題とその対処法について話を伺いました。

ダリユシュ氏によると、日本で生活を送るハーフの子どもの大半は、何らかの差別やいじめに遭っているという研究結果があるそうです。あからさまなものであれ、あまり目に見えていない形であれ(教師も反省すべき点があるケースも)、ご両親はいじめなどの問題への対処方法をあらかじめ考えておく必要があります。

そこで、日本のインターナショナルスクールと公立学校という2つの事例を取り上げながら、それぞれのメリットとデメリットをご紹介します!

インターナショナルスクールに通うメリットとデメリット

ダリユシュ氏は日本で生活を送るハーフの子どもたちに対して、可能な限りインターナショナルスクールに通うことを勧めています。日本のハーフの子どもの数は年々増加していますが(国の統計によると、日本で生まれた赤ちゃんの50人に1人が外国人の親をもつと言われています)、ハーフであることを理由に、公立学校の環境に馴染めない子どもが多いのが現実です。

公立学校の中には、つい最近まで髪を染めることを許さず、すべての生徒に「黒髪でなければならない」という規則を設けていた学校もあります。皮肉なことに、一部の生徒は髪を黒く染めなければなりません。こうした事例は、昨今さまざまなメディアでも取り上げられるようになりました。日本の文化では、マジョリティーに合わせることが非常に重要と捉えられているため、さまざまな文化背景をもつ子どもは自然と目立つようになります。

一方、インターナショナルスクールに通う生徒たちはもともと多様です。さまざまな人種や民族、国籍や宗教の子どもたちが日頃から交流しています。もちろん、いじめや仲間外れといった問題がない学校はありませんが、ハーフの子どもが自動的に不利になることはありません。

しかし、インターナショナルスクールには欠点もあります。学費が高いだけでなく、日本の文化を体験できる機会は少なくなります。日本でハーフの子どもを育てる親にとっては、お子さんに日本とのつながりを強く持ってもらうことは非常に重要です。

お子さんに国際的な教育を受けさせながら、日本の文化的なルーツも大切にしてほしいと願うご両親は、家族で日本の文化を体験したり学んだりする機会を設けてみましょう。日本の伝統料理を作る、折り紙で遊ぶ、茶道を体験してみるなど、日本の文化を楽しみながら学べる選択肢はたくさんあります。

ケアファインダーのコミュニティーにも、こうしたアクティビティーに対応できるベビーシッターもいますので、ぜひチェックしてみましょう。ベビーシッターの検索画面からフリーワードを入力すると、ご希望にあうベビーシッターの一覧が表示されます。

日本の公立学校に通うメリットとデメリット

前述したようにインターナショナルスクールの学費は高く、日本文化とのつながりが薄い場合があります。インターナショナルスクールに通わせる余裕がない、あるいは通わせたくないというご両親には、日本の公立学校という選択肢があります。

日本の教育システムは、数学や科学などのランキングで世界でも常に上位にランクインしており、非常に高い卒業率を誇ります。また、アメリカなどの公立学校は主に固定資産税で賄われているため、地域によって学校の差が大きく出ることがあります。しかし日本はすべての学校が平等に教育の機会を提供できるよう、国や自治体が予算を管理しています。

多くの国では公立学校に対するイメージは比較的悪いものとされていますが、日本の公立学校が提供する教育は、保護者が安心して任せられるレベルだと言えるでしょう。

しかし日本の公立学校は、非常に均質な学習環境です。当然のことながら、日本の公立学校の生徒と教育者の大半は日本人です。日本の「ウチとソト」の文化が示すように、厳密には日本人ではない人はアウトサイダーと見られてしまいます。

ダリユシュ氏はハーフの子どもたちが仲間外れにされないようにするには、できるだけ早く何らかのスポーツ活動やクラブに参加させることをおすすめしています。

放課後のクラブ活動や趣味の時間は、すべての子どもたちにおすすめできるものです。特にハーフの子どもたちにとっては、チームやクラブに所属することで部外者として見られることが少なくなり、チームメンバーの一員として受け入れられるようになります。

日本の公立学校に通うのか、それともインターナショナルスクールに通うのか。どちらの道を選ぶにしても、日本でハーフの子どもたちを育てる際には、さまざまな問題や課題に直面する可能性は常にあります。しかし、それぞれの問題に対処する方法やヒントは必ずありますので、困った時は周囲にサポートを求めたり、専門家にも相談するようにしてみましょう!

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