子どものしつけと境界線:東京の行動分析学専門家からの視点

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子どものしつけと境界線:東京の行動分析学専門家からの視点

2020-01-30
子どもに良い悪いの分別を教えるのに最適な方法を考える場合、また子どもがその境界線を越えようとした時にどのように対応するかを考える場合、何が良い方法で何が悪い方法なのか、そして何がきちんと作用するのかを知るのは難しいでしょう。結局のところ、子どもというのはマニュアル通りにはならないものです。
 
とてもパーソナルな決断ではある一方で、子どもがしてはいけないことをしてしまった時に どのように対応し、どのようにしつけるかについて、親が適応できる証明されたメソッドもあります。
 
東京都広尾の チルドレン・センター の設立者である松田幸都枝(まつだこずえ)氏は、行動分析士で、博士過程も取得されています。チルドレンセンターは応用行動分析学に基づいたサービスを提供しています。応用行動分析学とはポジティプな側面を強化することで、ネガティブな行動を改善することを目的としたセラピーです。
 
彼女の実践は自閉症スペクトラムの子どもに焦点をあてていますが、彼女の経験や専門知識はすべてのご家族に応用できます。彼女は東京都教育委員会と密に仕事をしており、クラスで手助けが必要な幼い生徒たちの個々の教育プログラムを開発しています。
 
私たちは幸都枝さんにケアファインダーコミュニティーの両親がお子様の行動の問題にどのように対応したらよいかのヒントを求めたところ、親切にもご自身の洞察をシェアしてくださりました!
 
 

その1:ルールをつくる

大人の都合や状況にもよりますが、子どもにルールを定めたり、それらを強要するのは両親次第。しかし強要するというのは、叱責することではありません(声のトーンは問題ではありません)。それはあなたが言ったことに、しっかりと従うということです。
 
戦いごっごが好きである一方、ただ楽しむのと相手を傷つけてしまうのとの違いをまだわかっていない幼い子どもの例を使いましょう。
 
幸都枝さんはまるめた新聞紙を刀にみたて、すべてのプレーヤーがそれぞれの刀をもち遊ぶ準備ができている限りは、戦いごっこをしてもよいというルールを示唆しました。このような方法のもと、子どもが何をしてよいかというフレームワークを定めている間は、子どもは楽しみながら行うアクティビティーを通じてエネルギーを発散することができます。
 
しかしながら子どもはルールが適用されていない場では、戦いごっこをしないであろうということを意味しているわけではありません。 
 
ルールや分別、良い悪いの境界線を定めるにあたって「誰もその時に100パーセント勝利することはできません」と幸都枝氏は話します。しかしもしあなたがしつけにあたって失敗しそうな最初の試みを進んでしようとはせず、プランBの準備もできていないとしたら、最初のことはしないほうがよいでしょう。
 
もし子どもがルールの適用外で喧嘩ごっこを始めたら、子どもに対して、戦うためには刀が必要で、30秒だけ遊ぶことができると伝えましょう。子どもがたたくのをやめさせたり、ルールに強要させようとするのではなく、子どもを止めることができます。子どもは刀をもっているかどうかをみて、喧嘩ごっこに手をつけ始めます。子どもにとってこれはポジティブな結果であるため、やりたいことをやるためのルールにより従うようになるはずです。
 
 

その2:コントロールする

幸都枝氏が東京の学校を訪問した時、彼女はクラス全体がコントロールされていない状態に遭遇することがありました。(公正にみて、幼い子どもたちというのは機会が許す限りは、問題行動を起こすことに気を咎めることはありません)。クラスがコントロールされていない状況下では、子どもは悪い行動をしやすいと彼女は指摘します。
 
あなたの家にベビーシッターにきてもらうことは、クラス全体がコントロールされていないようなカオスな状態と同様ではありませんが、子どもは日常とは違う新しい状況を経験しています。しかしながら比較的統制がとれていない悪い行動の軽減に向けて、段階をふむことができるのです。
 
あなたが一緒にいる間にシッターを子どもに紹介できるよう、トライアルシッティングをアレンジしましょう。問題行動が限られるように仕組みをつくり、子どもと一緒に家庭のルールについて、また母親や父親が家にいない時にどうするかについて、明確な会話をしておきましょう。
もしあなたの子どもが手を出してしまう際も、そして例えば子どもたちが従うべきルールについても素直にシッターに打ち明けておきましょう。あなたのベビーシッターがよりよく準備できればできるほど、子どもに悪い行動を促すような状況を偶発的につくることが少なくなっていきます。
 
 

その3:ポジティブに!

私たちはベッドで無邪気に可愛らしく寝ている子どもをみて「なんて特別な存在なのだろう」という気持ちになることがよくあります。
 
この考えと同じくらいに大切であると幸都枝さんが指摘するのは、子どもたちは寝ている時にあなたの声を聞くことはできないということ。彼女によると子どもが起きていて、きちんと目が覚めている時に、ポジティブなフィードバックを1日を通じて伝え、子ども自身にあなたがポジティブなフィードバックをしていることを認識させることが大切だと言います。子どもがあばれたり、繰り替えし行う叱責にも関わらず悪い行いを続ける時というのは、多くの場合、彼らがよい行いをしていた時の正の強化の欠如に立ち返ることができます。
 
たとえそれが比較的小さいものであったとしても、1日を通じて子どものよい行動や特技を認める時間をとりましょう。一貫した正の強化は、一貫した良い行動の動機を引き起こします。
 
 

その4:プロの助けを求める

あなたの子どもが抱えている問題を他人に話すのは難しいことでしょう。幸都枝さんが会う両親の大多数は、彼らのバックグランドに関わらず、子どもの問題行動について話す準備ができ、最初の相談に至るまでにしばらく時間がかかるといいます。やっかいなトピックにどのように向き合うか確信がもてなかったり、恐縮してしまうのは人間の本性というものです。
 
幸都枝さんは、日本人とインターナショナルなご家族の違うところというのは、彼らが利用できる治療のオプションだと言います。インターナショナルなご家庭は他の国にルーツや結びつきをもっているため、多様なニーズを抱える子どもに対してのリソースをもつインターナショナルスクールにお子さんを戻したり、通わせたりすることができます。
 
しかしながら日本人のご家族は、リソースをあまり持っていません、例えば幸都枝さんや彼女のスタッフは、日本で働く数少ない臨床心理士や国際認定行動分析士です。 
 
私たちは多々子どもを自分たち自身の延長だと捉え、例えば彼らが家や公共の場、また大人の監視のもとにあっても子どもが騒いでしまう時、子どもたちの行動を親の能力の問題だと批判してしまいます。
 
実際には子どもの問題行動というのは様々な理由によって引き起こされ、両親のスキルとは関係ないものです。私たちを信じてください!ケアファインダーでは、多くの素晴らしい子どもとご一緒の多くのご家族に会ってきました。そして時々は悪さをする子どももいました。それは起こり得ることなのです!私たちは今回ご紹介したティップスが役立つことを願っています。
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